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煌龍~最終戦争~


「なぁ、チェスしねーか?」
安い宿舎の一室で、龍次はそう提案した。
部屋には、霧夜と龍次だけしかいない。幸人は、そこらで遊んでくるといって、居ない。
「えー……」 
霧夜は嫌そうな顔でそう言い……
「やだ」
……実際、言った。
「お前なぁ、嫌なら別に強制はしないんだがな、大人げないぞ」
「じゃあセブンブリッジやろう」
「二人でできないだろ」
「じゃあポーカーフェイス」
「ルール知らんわ」
「麻雀」
「道具ないだろ」
「花札」
「賭事好きなのかお前は」
「賭事はしないけどゲーム自体は楽しいだろ。オセロ」
「道具ないっつーの!」
「しりとり、水泳、うさぎ跳、騎馬戦、馬跳び、ストレッチ、ランニング、乾布摩擦」
「やって楽しくなさそうなのと二人でできないのと、最後に至っては遊びでもなんでもないだろ!」
「ラジオ体操?」
「楽しくない!」
「健康維持に必要だろ。小学校の夏休みの定番」
「それがなんだよ…てかいっつも動いてんじゃねーか」
「しりとり!」
「幼稚か!」
「しりとりは脳を刺激し創造力を育てまた反射神経や口の運動云々」
「頼むからやって楽しいやつ出してくれ」
「コント」
「無理だろ!てか観客いない!」
「いるいない関係なく云々」
「うるせぇ!」
とうとう龍次がキレた。
「……将棋」
「いきなり年取ったな」
「将棋なめんな、天才若手プロいるんだぞ。それで飯食ってるやつもいるんだぞ。謝ってこい」
下らない会話しかできない。
しかし、霧夜としては、こういうふざけた言い合いが好きだったりする。
「腹へったー」
龍次が、ポツリと呟いた。
時計を見ると、もう昼飯の時間になっていた。霧夜も、相棒が訴えてはじめて、自分が空腹であることを知った。
「それじゃ、飯食いにいこう」

the・単純思考。
しかし、筋は通っているので良しとしよう。

<2016/06/13 17:38 三日月兎>消しゴム
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