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煌龍~最終戦争~


入ったところは、お馴染みの『武田食堂』。ここらへんに来る度にお世話になっている食堂である。
「あぁー、やっぱうめぇなぁ」
大盛りのカツカレーをがっつきながら、霧夜は幸せそうにため息をついた。
「この食堂といえばやっぱりカツカレーだな!」
「なにいってんだ馬鹿。ここといえば牛丼定食だろ!」
「は?牛丼定食よりカツカレーのほうが腹満たされるっての!」
「お前の腹どーなってんだ?どうかんがえても牛丼定食だろ!」
「牛丼好きだねぇ」
「悪いか」
相変わらず、龍次は喧嘩腰である。
と、ここで、食堂のドアが開いた。
「野菜丼野菜丼野菜丼~!」
……ものすごく聞き覚えのある声がした。
「パパー、ミオ、やっぱハンバーグがいい!」
肯定するかのように、小さな女の子の、かわいい声。
「……なんで」
霧夜は顔をしかめ、その人物を見た。
と、その人物とやらが、霧夜と龍次の方を見た。
「おおおっ!キリヤじゃんか!!」
目を輝かせて、霧夜に駆け寄った。
「久しぶりでもないな!で、なんでいるの?」
「それはこっちの台詞だわこの馬鹿兄貴!なんでにーちゃんがここにいんの!?てかなんでちゃっかり家族ときてんの!?」
思わず捲し立ててしまった。
西園寺時雨、そして奥さんである雫、娘の澪。
……勢揃いである。
「え、家族と来ちゃだめなところでもないっしょ?」
「……」
「ところで、シグレ」
龍次が、はじめて話しかけた。さっきから気配を消して牛丼定食を頬張っていたのに。
「ミオと仲直りしたのか」
「そりゃーもうとっくのとっくのとっくのとっくのとっくのとっくに」
「…うぜぇ」
霧夜は思わずそう呟き、テーブルに突っ伏した。
「お、そういえば!」
時雨は、霧夜の反応に特に何もコメントせず、逆にすごく嬉しそうな顔で、雫の肩をつかんだ。

「吉報!二人目できました!」


「………………………………は?」
二人目できました……いきなりそんなことを言われても理解できるはずがないだろう。

いや。
その瞬間、霧夜と龍次の頭のなかで、がっつり接続した。

「……嘘だろおおおおおおおおおおおーーーーーーーー!?」

思わず大声を出してしまった。
二人目できました。
つまり……また子供ができたらしい。
確かに、よく見ると、雫の腹が若干大きくなっている。ここまで大きいということは、結構前から妊娠していたらしい。
「嘘じゃない!てかそこまでびっくりするか!?」
時雨が慌てて怒鳴るが、それは霧夜の火種をくすぐる役目しか果たさなかった。
「するわ!フツーにするわ!馬鹿!こーゆーのはそんなのりで言うことじゃねーぞ!?なんなんだよもうこのクソ兄貴!」
「クソ言うなや!つーかミオの前でそんながっつんがっつん言うな!」
「キリヤに同意!」
龍次まで手をあげてそう言う。
「お前もかよ!?」
「あたりめーだボケ」
「人の話し聞けよ!教育に悪い!」
「うわぁ、教育パパ参上。うわぁー」
「なんで!?」
「さっさと上杉先生にぶん殴られればいい」
「ひでえ!」
と、ここで。
「お店追い出されちゃうよー?」
とうとう、雫のストップが入った。

なんか下らない会話ばっかりごめんなさい。
<2016/06/14 08:34 三日月兎>消しゴム
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