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妖怪物語
- 月夜 -

月が綺麗な夜。
京の都の空を飛んでいる者がいた。
勿論の事…人間ではない。

「我等が姫は何処に……」

空を飛んでいる者の名は”月夜”だ。
月夜は溜め息をつきながら、ある姫を探していた。
その姫はとある神社にいたのであった。

「桜姫…!!」
「月夜か……」

月夜が探していたのは桜姫だった。
月夜は死んだ目をしながら桜姫の腕を掴んだ。

「さあ、帰りますよ!」
「まあまあ、良いじゃありませんか」

奥から巫女姿の女性が出てきた。

「いえ、駄目ですよ!明後日に”ぬらりひょん”が来るんですから!?」
「雪」
「はい」

雪と呼ばれた女性は返事をする。
雪は人間だ、妖怪ではない。

「私はもう、帰るよ」
「分かりました」

雪は「はい、お土産に御菓子をどうぞ」と言い、桜姫に渡した。

「行くぞ、月夜」
「はいはい」

もうすぐ、朝日が昇る頃になる。
妖怪の時間は終わり。
人間の時間が始まる。

妖怪大辞典
・月夜
満月の時は力が凄まじいが月が欠けると、力を失ってしまう妖怪。
<2016/06/18 20:39 白悪夢比売の命>消しゴム
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