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線香花火
- 初恋の色 -

『智弥くん!』
私は前を歩いている智弥くんの後を追った。
『部活終わったの?』
『うん。』
『・・・私もこっちなんだ。一緒に帰っても・・いい?』
智弥くんはにっこり笑って頷いた。
たくさん話した。歩きながら、いろんなこと話した。お互いのクラスのこととか、誰と誰がいい感じなんだ、とか、今日お昼何食べた?とか。
周りから見たらくだらない話だと思うかもしれないけど、私は智弥くんと話していることがとても嬉しかった。


「・・・のか!帆香!」
私は菜子の声で我に返った。
「何ぼーっとしてんの?昼休み終わるよ?」
そうだ。今は菜子と絵美と屋上でお弁当を食べていたんだ。
「大丈夫?具合悪いの?」
絵美は心配そうに私の顔を覗き込む。
「ううん。なんでもないよ。ちょっと考え事してただけ。」
そう・・・ただちょっと、思い出してただけ。
智弥くんとのことを・・・・・
「ウチら先行ってるよ!」
「帆香、ちゃんとお弁当食べなよ?」
絵美と菜子はそのまま屋上を出て行った。
私は屋上の金網から校庭を眺めた。
「・・・・」
狂いそうなくらい青い空。
吸い込まれそうな白い雲。
この地球の中で、私はいったい、誰と出逢って、誰を愛すんだろう・・・
「・・・帆香?」
後ろから名前を呼ばれ、私はハッと振り返った。
この声・・・・・・・

ピュアな女の子の初々しい初恋のお話です。
どうぞ、他の連載と共に楽しんで下さい。
<2016/06/13 18:39 ayaka>消しゴム
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