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目が何も映さなくなった話
- ただ、それだけだった。 -


「あぁ、チクショー、見なきゃ良かったなぁ、クソ・・・」

黄金色の瞳をスッと細めた。
一匹の黒蛇は主から離れ、ある蛇の死骸を依り代にしていた。

【目が冴える蛇】

ありとあらゆる願いを叶える。
だが、余りにも

「理不尽だ・・・割りに合わぬ・・・」

願いを叶え、死ねと?

あぁそれならば、自我等要らぬ。
ただ、ただの蛇であったのなら。

ー・・・どれだけ幸せだろうか?

何度もこの蛇の頭をよぎった。
叶わない願い事。

「何が願いを叶える蛇だ…!!」

願いを叶えるくせに。
自らの命を捨てるのに。


己の願い事は叶えられぬ等。
この満月は、こんなに美しいのに。


「許さねぇからな……」


ーとある蛇の復讐劇ー

×月×日

「生きたかった。なんてバカな夢を見た。ただ、それだけ愚かな蛇だったって話だ。」
<2016/07/04 21:01 チョコレート★>消しゴム
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